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藻岩颪に豊河の流れ。

名前:べえべえ 生息地:ほっかいどうでっかいどうはいどうどう 最近ちょっとお疲れ気味。

苫前郡初山別村 初山別稲荷神社

正式名称は稲荷神社(いなりじんじゃ)だが、アチラコチラにあることから便宜上、地名を付けた形で以降呼ぶこととします。

初山別稲荷神社(しょさんべついなりじんじゃ)は、北海道苫前郡初山別村初山別170番地にある神社で旧社格は村社。御祭神は豊受媛大神(とようけひめのおおかみ)で例祭日は7月12日。

初山別村中心部にある郵便局交差点を山側の方へ曲がり、チョット行くと正面に鳥居が見えてきます。左隣には日蓮宗蓮長寺、右隣りには真宗大谷派真秀寺があり、神社入口右側に戦没者追悼碑がありました。

初山別村

1781年(天明元年):同年記された『松前史』に「モロクベツ・シュシャベツ・フラレベツ・オタコベツ」の地名が記される。
1880年(明治13年):苫前戸長役場の管轄となる。
1894年(明治27年)2月3日:羽幌戸長役場の管轄となる。
1900年(明治33年)6月7日:初山別村戸長役場を創設(開基)。
1909年(明治42年)4月1日:二級町村制施行、苫前郡初山別村。
1941年(昭和16年):村内に9字(有明、栄、初浦、千代田、豊岬、明里、大沢、共成、御料)が成立。
1965年:字初浦を字初山別に改称。
1989年(平成元年):しょさんべつ天文台を開設。

1971年以降、2023年の第20回統一地方選挙まで13回連続で(52年間)村長選が無投票となっている事が話題になりました。(71年の選挙で大量の選挙違反の逮捕者や村を二分する禍根を残したことがあったことも記事で見ました)

 初山別の地名由来はアイヌ語で、北海道環境生活部アイヌ政策推進局アイヌ政策課「アイヌ語地名リスト」では、

 ソエサンペッ<so-e-san-pet> 滝が・そこで・流れ出ている・川〈旧図を見ると源流部は三つも滝になって流れ下っているし、支流筋にも滝がある。 〉{松浦氏は「本名ソウサンベツ。滝落ちる義なり」と書いている。単純に「 滝・下る・川」だったかもしれない。}山田秀三地名考

スサペッ<susam-pet>シシャモ・川〈土地の人に聞くと、そんな川ではないらしい。〉{この地方ではシシャモは獲れないという。}永田方正地名解〈山田秀三補足説明〉

同リストでは以下のコメントを残しています。
山田解あるいは、それから少し形を変えた so-e-san-pet 形だったかもしれないが、「滝」に関係した名と思われる。

「東西蝦夷山川地理取調図」 松浦武四郎 安政六年

20万分1北海道実測切図(明治23年(1890)~)から切り抜き

大正12年測図地形図

初山別稲荷神社

以下は、北海道神社庁サイトから。
【由緒】
 文政年間の創祀と伝えられる。その後引続き地域の発展に伴い移住者の増加するに至り、村内鎮護の神として尊崇されていたが、明治31年8月祠が倒壊し、住民が協議の上同35年現在地に社殿を建築した。大正2年稲荷神社創立を出願し、翌3年7月無格社として公認された。昭和10年11月村社に列せられ翌11年5月神饌幣帛供進神社に指定された。昭和14年8月社殿増改築を出願し翌15年4月竣工した。昭和21年宗教法人となった。昭和30年8月大鳥居が竣工、同37年には社務所も完成をみた。
【所在地】
〒078-4421 苫前郡初山別村字初山別170番地
【例祭日】
7月12日
【祭神】
豊受媛大神(とようけひめのおおかみ)
【旧社格】
村社

社号標(紀元二千六百一年[1941年、昭和16年]、初山別火防組合解消記念)

 

一ノ鳥居

右側に初山別村戦没者追悼之碑(昭和14年9月建立)

 

鳥居先の右手に無人の社務所

二ノ鳥居と手前に手水鉢

手水鉢(奉納年不明)

三対の石灯籠と奥に狛犬一対

 

手前の石灯籠(昭和17年10月建立、第三町内会一同)

 

真ん中の石灯籠(昭和17年6月吉日建立)

 

奥の石灯籠(昭和16年建立、紀元二千六百年記念)

 

狛犬一対(昭和16年建立、紀元二千六百年記念)

 

 

社殿奥右手に馬魂碑

 

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