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藻岩颪に豊河の流れ。

名前:べえべえ 生息地:ほっかいどうでっかいどうはいどうどう 最近ちょっとお疲れ気味。

松前郡松前町 国指定史跡 福山城(松前城)

 松前城(一般的にはこっちの名前のほうが有名ですね)は、幕末期における日本最後の日本式城郭として、すでにこの地にあった福山館を拡張する形で築城されました。(1854年(安政元年)完成、面積約7万7800平方メートル、本丸、二の丸、三の丸、楼櫓6、城門16、砲台7座を備えていました。

 縄張りなどの設計は幕末の三大兵学者の一人である高崎藩の市川一学で、当時脅威となっていたロシアなどの諸外国からの防備を目的に、海側からの砲撃や攻撃に強い城郭を目指していましたが、完成時にはすでに艦砲などの射程の飛躍的向上があり地形的にも海からすぐ近くのこの城は時代遅れとなっていました。

 また、海側からの攻撃には強かったのですが、反対の山側には寺社町を配備したに過ぎず最大の弱点にもなっていて、実際箱館戦争時には土方歳三率いる700名にわずか数時間で落城しました。

 1941年(昭和16年)に国宝に指定され、戊辰の役や開拓使の取り壊し、太平洋戦争にもかろうじて残った松前福山城天守閣でしたが、1949年(昭和24年)6月5日未明に松前町役場から出火した飛び火により焼失してしまいます。現在の天守閣は1961年(昭和36年)に再建されたものです。

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慶応3年(1867)7月の松前福山城 (市立函館図書館所蔵:松前町史より)

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昭和10年(1935)当時の天守閣( フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

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海岸線から望む。 ホント海から近いです

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三層天守閣のそばにある広場は、本丸御殿があった場所でその後は本丸御殿の建物を解体して、松城尋常高等小学校が明治33年に建立されました。

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左側にある門柱が正門です。

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そして、旧国鉄松前線が走っていて、城跡をトンネルがぶち抜いていました。

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以下は8月に訪問した時の写真。やっぱり緑があるって良いものですね。

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下の石垣には箱館戦争時の銃弾の跡が数箇所残っています。

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土木遺産 松前港 福山波止場

 ここ福山の港は地形的にも岩礁が多く、これまでは小さな澗に和船が停泊できるだけの設備でした。明治2年にこれまでの沖の口制度(交易船は福山、箱館、江差に限る)の廃止と小樽、浦河、寿都などの新たな港の開港により次第に入港する船も減ってきます。

 危機感を覚えた福山の商人は開拓使に港の整備を働きかけますが、費用などの面から重い腰を上げず、明治7年に町の有力者たちに働きかけ波止場建設費のため寄付金を集めます。

 波止場の工事は解体された松前城の石垣を使い函館五稜郭の建築も請け負った石工井上喜三郎に依頼し明治9年に完成しました。

道の駅の直ぐ側にあります。

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