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藻岩颪に豊河の流れ。

名前:べえべえ 生息地:ほっかいどうでっかいどうはいどうどう ほとんど気楽な食レポが多いですが北海道内のダム訪問・ダムカード収集・神社訪問・御朱印収集にも目覚めてしまいました。


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新冠郡新冠町高江地区にある北海道天然記念物 新冠泥火山(にいかっぷ でいかざん)

 国道235号を新冠方面に向かう途中、海岸部から内陸方面に国道が向かって大きな右カーブに差し掛かる先に、牧場内にある小さな丘が見え始めますがそれが新冠泥火山です。

 下写真は最も大きい第八丘で、山頂付近の草の生えていない1メートル以上の高まりは、2008年9月11日の十勝沖地震(マグニチュード7.1)での噴泥で盛り上がった部分です。

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地理院地図  十字マークのところが第八丘がある所

地理院起伏図  十字マークのところが第八丘がある所

新冠泥火山とは

 火山の名前がついていますが、必ずしも火山活動と関係のあるものではなく、地下深くにある粘土が、地下水やガスなどとともに地表または海底に噴出し、堆積した地形やその現象のことを言います。 世界の油田地帯や海底の現世付加体などに分布していることが多く、国内では新潟県などでも見つかっています。

 新冠泥火山の地下構造は背斜構造に断層が交わる構造となっており、背斜構造に溜まった高圧力がかかったガスや地下水が、地震により背斜断層に沿った亀裂を通じて地表面へ泥と一緒に吹き出すものと見られます。

地質図

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 泥火山を挟んで北西-南東方向に赤い破線の背斜軸があり、泥火山の辺りで節婦断層が重なっています。近くには油井・ガス井の記号があり背斜構造内にガスや油が溜まっていることを示します。

この背斜構造と節婦断層があることで、偶然にも生まれたものなんですね。

 ちなみに、新冠川が急激にZ状態に曲がっているのも、この節婦断層が関係しています。

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 泥火山の数は北から第一丘~第八丘まであるとされ、現在確認できるのは第一丘、第六丘、第七丘、第八丘の四箇所だけが現存してます。そのうち最も大きく活動も活発なのが第八丘です。

 この泥火山が形成されたのは最終氷期以降の極めて新しい年代といわれ、記録に残っている活動では、1952年十勝沖地震、1968年同左、1981年浦河沖地震、1994年北海道東方沖地震、2003年十勝沖地震、2008年同左、には主に第八丘で噴泥や山体の変形が記録されています。

 このように近年では地震の時だけ活動するので、地下構造内部の異常高圧層の力は弱まっているものと思われます。

 余談ですが、この泥火山がある牧場(タニグチ牧場)は2005年の2歳女王戦阪神ジュベナイルフィリーズを優勝し、2005年度JRA賞最優秀2歳牝馬になったテイエムプリキュア号が生まれた牧場です。(引退後、現在繁殖牝馬として繋養されています)


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