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藻岩颪に豊河の流れ。

名前:べえべえ 生息地:ほっかいどうでっかいどうはいどうどう 最近ちょっとお疲れ気味。

旭川市神居町神居古潭 旧神居古潭駅と3両の蒸気機関車 9600形29638、C57 201(ラストナンバー)、D51 6(初期型ナメクジ)

神居古潭(かむいこたん)は、旭川盆地を経た石狩川が山峡を急流となって流下する景勝地でもあり、川の最深部は水深70mにも達すると言われています。

地質学的にも注目されている場所で北海道を南北に分断する特徴的な構造帯は当地を縦断し、神居古潭構造帯(変成岩帯)の名で知られます。2007年には、「神居古潭渓谷の変成岩」が日本の地質百選に選定されました。

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神居古潭構造帯

 神居古潭峡谷で観察できる神居古潭帯(神居古潭構造帯)は、南は日高地方旧三石町(新ひだか町)から北は宗谷地方猿払村まで、北海道を南北に約350kmにわたって縦断する変成帯です。

 旭川市西部に位置する神居古潭峡谷はこの神居古潭帯のほぼ中央にあり、かつての大陸プレートと海洋プレートの移動と衝突によって長い年月をかけてつくり上げられて来た場所で蛇紋岩の他、泥質片岩(黒色片岩)、チャート、二酸化珪素(SiO2)を多く含む石英片岩やかつて海洋地殻にあった岩石が変成したアクチノ閃石片岩、低温高圧の環境の元で変成した藍閃石片岩など各種変成岩がこの地で見られます。

 また、川岸には小石が川床を侵食して形成された「神居古潭おう穴群」があり、旭川市指定天然記念物となっています。 

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カムイコタン

カムイコタン<kamuy-kotan>神の・居所という意味で、アイヌの神様は激流とか断崖のような人間の近寄りにくい所にいるらしく、人間はそこを通る時は恐れかしこんで過ぎなければならない。不謹慎な者はおとがめを受けるのは当然な場所なのである。水上交通に依存していたアイヌにとっては最大の難所であり、しばしば犠牲者が出たこと、あるいは無事な通過を神に祈ることから、カムイコタンという地名になったとする。

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神居古潭駅

1898年(明治31年)、石狩川の北岸に沿って函館本線が開通し、1901年(明治34年)に神居古潭駅(当初は簡易停車場)が設置されました。

1932年(昭和7年)駅付近で岩盤が崩落し走行中の蒸気機関車がこれに衝突、石狩川に転落し、機関士ら2名が殉職する惨事もありました。

1969年(昭和44年) 函館本線の電化・複線化に伴う線路切り替え工事のため、神居古潭駅と旧線の営業を終了。

現在は旧線跡を利用したサイクリングロードとして活用されています。

 1897(明治30)年及び1928(昭和3)年に完成した旧函館本線神居古潭トンネル群のうち、神居古潭トンネルは膨張する性質がある蛇紋岩質の岩石を掘削した我が国最初のトンネルで難工事として知られ、『北海道官設鉄道として建設され、わが国有数の膨張性岩盤地帯に挑み、逐次路線改良を重ねながら道内幹線鉄道輸送を支えた施設群』として、旧函館本線神居古潭トンネル群は2015年(平成27年)土木学会選奨土木遺産に指定されました。

 旧駅舎は1989年(平成元年)に復元されたもので、駅構内には蒸気機関車3両 (29638、D51 6、C57 201) が静態保存されています。

神居古潭駅跡

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旧函館本線神居古潭トンネル

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トンネルは崩落の危険性があり安全のためコンクリートで固められましたが、入り口の外側には往年のレンガ積みが残っています。

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手前から9600形29638、C57 201、D51 6が連結はされていませんが三重連のように配置されています。ただ露天状態なのがすごく残念で腐食も進んでいます。

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9600形29638

外観は前照灯などが残っていて塗装もきれいなようですが、ボイラー下部の腐食が激しいです。(製造後100年経つのですからね)

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770両作られた9600形のうち鉄道院小倉工場(総数15両製造)にて大正7年に製造された車両です。

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火室下部は腐食して抜け落ちています。

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シリンダー室下部は鉄板を当てて補修したのでしょうか

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スノープロウには29638の刻印

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C57 201

C57は201両製造されましたが、この201号機はその最終番号です。この車両もラストナンバーと言いつつも腐食が進んでいて残念です。

1947年(昭和22年)製造の4次型と呼ばれる最終グループで、戦後形C59形の設計思想を取り入れた大幅な改良が施されています。キャブ(運転室)が密閉式となり、デフレクター前部上端は45度に切り取られ、炭水車は船底形となり、ボイラーも板厚を増したものになるなど改良されました。

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副灯付きです。

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密閉式キャブと炭水車の船底形が特徴です。

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鉄板を当てて補修していますね

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こちらは穴が空いたままです

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シリンダー室下部は補修されています。

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D51 6

番号からもわかるように1936年(昭和11年)製造の初期型で製造後から1969年(昭和44年)廃車となるまで北海道で走っていた車両です。

煙突後部は半流線形のナメクジ型と呼ばれ初期型の特徴でもあります。

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計器類はオリジナルが残っているようですね

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テンダー後照灯もしっかり残っています

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レールは少しカーブしてます。

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シリンダー室下部は補修されています。

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スノープロウにはD51 6の刻印

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