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藻岩颪に豊河の流れ。

名前:べえべえ 生息地:ほっかいどうでっかいどうはいどうどう 最近ちょっとお疲れ気味。

【御朱印】二海郡八雲町 八雲神社

八雲神社(やくもじんじゃ)は北海道二海郡八雲町宮園町56番地にある神社で旧社格は郷社。例祭日は6月21日です。

明治20年(1887)に徳川公爵家のはたらきかけを受け建立された、全国で唯一の熱田神宮の分社となっていて、熱田大神(あつたのおおかみ)をはじめとする熱田神宮の御祭神6神と徳川慶勝命(とくがわよしかつのみこと)が祀られています。

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八雲町

 八雲町(やくもちょう)は二海郡(ふたみぐん)に属しますが、2005年(平成17年)10月1日 に山越郡八雲町(渡島支庁)と爾志郡熊石町(檜山支庁)が合併し、二海郡八雲町が出来ました。(郡と言っても全域が八雲町になります)太平洋と日本海の二つの海が見えるということで名付けられました。

 町名は1881年(明治14年)に徳川御三家の一つ、尾張徳川家(旧尾張藩)の17代当主徳川慶勝が、豊かで平和な理想郷建設を願い古事記所載の日本最古の和歌である須佐之男命(スサノオノミコト)が読んだ「八雲立つ 出雲八重垣妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」を引いて名付けました。

 江戸時代にアイヌと交易するために和人が住み始め、1801年(享和元年)に日本国内最北の関所となる「山越内関門」を設置しました。

 旧尾張藩主徳川慶勝が北海道開拓と併せて旧臣授産のため、遊楽部(ゆうらっぷ)の土地の下付を願い出て1878年(明治11年)家族持15戸、単身者10名、総人員82名を移住させたことから本格的に開拓が進められました。これが、八雲町の組織的団体移住者のはじまりで、その後年々移住する戸数が増加して1881年(明治14年)黒岩とともに独立して八雲村が開村します。

 その後国道の開通により、役場をはじめ各施設機関が漸次山越内村から八雲村に移り、1902年(明治35年)北海道2級町村制施行により両村が併合。翌年に鉄道が開通し、38年に片栗粉同業組合の設立により馬鈴薯澱粉製造を開始し、八雲産の澱粉は「八雲片栗粉」として名声を上げるようになりました

八雲の名産あれこれ

バター飴発祥の地

かつては馬鈴薯(ジャガイモ)を原料としたデンプンの製造が盛んであり、1931年(昭和6年)に榊原安茂がでんぷん飴にビート糖やバターを配合したバター飴を開発して販売を始めたため、「バター飴発祥の地」になっている。

木彫り熊発祥の地

徳川義親が旅行でスイスを訪れた際に土産品として販売していた木彫り熊を八雲の農民の副業に奨励しよう買い求めて帰国し、1924年(大正13年)に第1号を製作した。木彫りの熊には細かく毛を彫る「毛彫り」と面で熊を表現する「面彫り」があり、肩の盛り上がりから放射状に毛が流れる「菊型毛」は八雲産の特徴であり、面彫りは八雲オリジナルの彫り方である。

八雲神社

以下は、北海道神社庁サイトから。

【由緒】
 旧尾張藩主従一位徳川慶勝公(侯爵)は、明治10年より旧尾張藩氏族授産と北方防備の必要性から、北海道遊楽部川流域に地を定め、開拓事業に着手した。公は、自らこの地を「八雲」と名づけ、以後巨費を投じて理想郷の建設に力を尽くした。明治17年、移住者たちの精神的拠り所として社殿建設。同19年12月村社列格。明治20年3月に故郷熱田神宮に御分霊願を出願、同月23日御霊代は八雲神社に遷座し、分社となる。熱田皇大神の御分霊を正式に許可されたのは史上八雲神社のみである。この裁可は、明治新政府の創成にあたり、徳川慶勝公の功績を大とした明治天皇の特別の御計らいによるものと伝えられる。昭和6年6月に郷社昇格。昭和9年徳川慶勝公合祀。昭和18年戦時下において陸軍飛行場建設のため移転を余儀なくされ、現在地へ遷宮。平成11年社殿大改修工事完成、同年12月15日遷座祭斎行。現在に至る。
【所在地】
〒049-3116 二海郡八雲町宮園町56番地
電話 0137-62-2523 FAX 0137-62-4125
【例祭日】
6月21日
【祭神】
熱田皇大神(あつたのすめおおかみ)
天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)
素盞嗚尊(すさのおのみこと)
日本武尊(やまとたけるのみこと)
宮簀媛命(みやずひめのみこと)
建稲種命(たけいなだのみこと)
徳川慶勝命(とくがわよしかつのみこと)
【旧社格】
郷社

【特殊神事】
万代の舞 松前神楽

大正6年測図地形図 昭和18年に飛行場建設で遷座する前の神社があります

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一ノ鳥居と参道入口 参道は300mほど続きます。

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右隣には八雲金毘羅院

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石灯籠(昭和9年6月)

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長いし遠い・・・

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石灯籠(大正2年6月)

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改築記念碑 八雲商工会の初代会頭松川林四郎や八雲木工場の熱田国四郎の名前がありますね。

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旧社務所?

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手水舎は湧水を使用しているのか常に水が流れています。

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そばには古い手水鉢 奉納者に函館区谷地頭黒田久とあるので明治12年~大正11年の間のもの。

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由緒書が書いてある碑ですが左側が意図的に削られて消されてますね。

なんて書いてあったんでしょうね。

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常陸宮華子妃殿下御手植碑(昭和50年7月)常陸宮華子妃殿下は実父が尾張徳川家の出身で、弘前藩藩主津軽家の養子となった伯爵・津軽義孝で曾祖父が徳川慶勝になります。

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英霊碑(明治43年10月建立)表面の題字は忠魂碑だったものを昭和26年に英霊碑に改彫したもの。日露戦争及び満州事変で戦死された八雲出身者が裏面に刻まれています。

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湧水と池 以前は原っぱにある水溜りが整備されて立派になってます。

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徳川義親侯正三位御陞叙奉祝記念水松碑(昭和8年春植樹)

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神社隣りには、旧徳川農場の所有地であり現在は八雲産業(社長は尾張徳川家第22代当主徳川義崇)八雲事業所になっている土地があって、一番左に八雲町最古と思われる板造りの倉(明治21年)・真ん中は戦前に徳川農場の事務所として使われていて、陸軍の飛行場建設に伴い曳家して現在位置まで持ってきて、今は八雲産業八雲事業所の事務所として使われている建物・右側の煉瓦造りの建物は、徳川義親公が八雲滞在の拠点として戦後に建てた、暖炉を備えた建物があります。

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御朱印

社殿左側の道路に入口があって大きな駐車場があります。

社務所はさらに参道を越えた所にありピンポンすると対応して頂けます。

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丁度出かけるようで、車のエンジンが掛かって冷房中でしたので、慌てて社務所に行ってお願いしました。お忙しい中ありがとうございます。

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初穂料は300円です。

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